2012年11月7日水曜日

居住区のATM

居住区の一角にあるATM


夕方仕事を終えて寮に帰る途中ATMの横を通った、いつもは4〜5人なのに 、今日は人数が多い、多分お給料日なのだろう。

彼女たちの給料は当時で1万3000円〜1万5000円程度(現在はもっと上がっていると思う) 寮に入り食事は会社の食堂で摂るとしても苦しいと思うが 、彼女たちはやりくりして、その何割かを親に送金したり貯金したりしているのだ。 

2012年10月26日金曜日

7階建の寮

保税区に隣接する居住区の7階建の寮

シャッターを押すきっかけは、洗濯物の多さだったのだが、今改めて見るといろいろ見えてくる。まず 一階は 商店となっている、裏側なので閑散としている。
洗濯物の多さは、一室の居住者が4〜6名と聞けば納得できる、特に5〜7階は量が多いが、多分女子寮になっていると思われる。男子寮は3〜 4階、2階は住み込みの管理人や管理職が住んでいるのだろう。

手前の赤土は道路の工事中、何もない荒地に突然寮が建てられ、入居が始まる。住人は荒地の中の踏み跡を通って職場に通う、 雨の時などはぬかるみや水溜りが出来て大変なのだ。一年以上経過してから、やっと道路工事が始まる 。それが半年過ぎてもまだ終わらない。これが中国式? 最も肝心の保税区自体もガラガラで3割程度しか埋まっていないから長期的な視野で考えなければならないのかもしれない。

2012年10月21日日曜日

保税区のテレビ

スーパーでサービスにテレビを見せている


保税区に隣接する居住区には会社の寮になっているアパートが建てられていて、そのほとんどが5~6階の建物で一階部分は商店になっている。

商店の種類はスーパー(雑貨屋)、果物屋、食堂、郵便局、床屋、写真屋、携帯電話サービス所、パソコンスクール、などとりあえず生活するのに必要な店は揃っているが内容は決して充実しているわけではない。

床屋は普通の部屋の壁に鏡が付いているだけ、椅子は何処にでもある折りたたみ椅子でハサミや櫛はテーブルの様な台に置いてある。
郵便局は正式な郵便局員がいるわけでは無く、夫婦で資格を取った個人商店なのだ。アメリカにハガキを出そうとしたら、値段がわからないので、珠海の郵便局まで行ってくれと言われてしまった。
写真屋に至っては殺風景な部屋の壁に白い紙が画鋲でとめてあり、三脚に取り付けられたカメラと、質素なテーブルだけ。それでもお客はいるようだ。

写真はスーパー(雑貨屋)がサービスのためテレビを見せている。
寮の居住者たちはテレビなど持っていないので、夕涼みがてらテレビを見るために集まってくる。
この店で私はノート、蚊取り線香、ビールなどを購入した。

2012年10月19日金曜日

保税区に引っ越す

保税区北門の朝、工員達の退勤と出勤
北門の位置から見た居住区



職場が珠海の保税区に引っ越して間も無く、私は宿泊先のホテルから保税区(※)にある社員寮に引っ越した。ホテルと言っても珠海の繁華街にある高級ホテルなどは重要取引先のお客とか取締役クラスでなければあてがって貰えず、辺鄙な場所にあるビジネスホテルのような宿だったので不便でしょうがなかったのだ。

 寮は保税区に隣接する居住区にあった。居住区には保税区にある会社の寮がいくつも建てられている。大抵は5階だてぐらいで各階とも細かい部屋に分かれ、各部屋には5人ぐらいでが割り当てられている。
建物の一階部分は、店舗になっていて、雑貨屋、郵便局、食堂、果物屋などがあり、居住者が生活上必要な品物はここで購入する事が出来る。 
また近くの農家のお祖父さんんやお祖母さんだろう、路上に店を広げ、バナナやピーナッツを売っていたりする。
地方から出稼ぎに来ている工員さん達は、寮で生活する事になる、
おそらくこの居住区に住んでいる日本人は私一人だったと思う。



 ※ <保税区について簡単に説明する>
中国の自由化路線に沿って計画された方式で
中国の制度の中で、外国企業が活動する事はいろいろ困難な問題が発生する。それを回避する為に考え出された方法  。

海外と保税区の間に出入りする貨物には関税や消費税が免除される
したがって輸入する部品はすべて保税区内で使用し保税区外に転売は出来ない
また完成した製品はすべて海外に輸出し、中国国内に転売は出来ない。

そのため広大な地域を柵で囲って自由に物品が出入り出来ないようにする。
(珠海保税区の場合東西3Km 南北2Km 程度の広さ)
労働力は保税区に隣接して作られた居住区の労働者が保税区内の工場に毎日通勤する。

2012年9月30日日曜日

蓮花路(レンホアルー)

夜の蓮花路

莲花路(Lianhua Lu)
 拱北(ゴンベイ)地区の一番の繁華街と言えばここ蓮花路(レンホアルー)だろう
大通りは南北に延びる迎宾南路があるがこれは片側3車線もある広い道路で大きな百貨店やキャノンの工場がある。蓮花路はその裏通りのように見えるが、多分こちらの方が由緒ある古い通りなのだろう。

ゴンベイのバスステーション付近から始まり粤海酒店(グアンドンホテル)付近まで続いている。
歩行者天国になっていて道の両側には土産物店、衣料品店、食堂、携帯電話ショップなどが並び、常設屋台の酒吧(バー)もビッシリ並んでいて、夜遅くまでにぎわっている。

私が毎週通った日本料理屋「和民」もこの通りの亮珠百貨4階にあった。日本語が達者な女将にはずいぶん世話になったけれど今回の反日デモで被害が無い事を願う。

2012年7月26日木曜日

前山水道の漁民




珠海の中心部拱北(ゴンベイ)から保税区にバスで行くには 昌盛大橋(Changsheng Bridge)を渡り湾仔を経由する。
前山水道に架かる長大な橋だ。.  
普段はバスに乗って通るだけなのだが、歩いて橋を渡って見ることにしたのだ。 
橋の上から上流を眺めると、大きな水路の両側は高級マンションが並び建築中の建物もある。どんどん開発されている様子は正に現代中国の経済発展をそのまま具象しているようだ。しかし目を凝らして川面を眺めると伝統的な小舟に乗った漁民が漁をしているのがわかる。    

マンションに入るのは公務員や裕福な都市生活者、外国人等と思う、しかし農民や漁民もかなりの数この地に生活しているのではないだろうか。 アヒルの群れを追っている農民を付近で見かけたこともあるし、近くの夏湾では朝市も開かれている。

2012年7月10日火曜日

拱北口岸


珠海(ズハイ)と澳門(オウメン/マカオ)をつなぐ最大のルートがここ、拱北口岸  

 職場が珠海へ引っ越してまだ間もない頃だった。 拱北(ゴンベイ)からマカオへは歩いて入国出来ると聞いてはいたが、私の周辺には誰も具体的に教えてくれる人間はいなかったのだ。イミグレーション(入出国管理事務所)の場所もわからない。

買い物に行った拱北の万佳百貨店からマカオと思われる方向へ200mほど歩いてみた。突然視界が開け、広場の向こうに巨大な建物が見えた。赤い屋根の上に金色に輝く文字が見える「 拱北口岸」これだ!それにしてもデカイ、周りを見ると荷物を持った人々がどんどん建物に吸い込まれるように入って行く。一瞬躊躇したが、勇気を振り絞ってよし行ってみよう、幸いパスポートは持参している。財布の中身は少し心もとないが何とかなるだろう    
 建物の中に入ると、列が出来ている、中国からの出国カードを記入して列に並ぶ、意外とあっさり出国完了、途中人の流れに従って階段を上下したりして、かなりの距離を歩いた。マカオ入国のゲートに着いた、入国申請は、香港入国とほぼ同じ内容、少し並んだが、問題なく通過。ちょっと拍子抜け イミグレーションの建物を出たところで立ち止まり、街並みを観察、中国とちょっと違って道路が狭い、そしてやけにスクーターが多いような気がした。・・・・・その日は入国出来た事だけで嬉しくなり、少し歩き回っただけで早めに切り上げ、帰国手続きも入国時と同じで無事中国に帰り着いた。

  マカオは歴史的にみても興味深い場所で、その後何回も通ったが、マカオについては別項で書く機会があると思う。今回はイミグレーションで体験した大渋滞事件を報告する。 
マカオのイミグレーション大混雑


その時はマカオに通って3回目ぐらいだった。日曜日の朝マカオに入国し、博物館、セナド広場など を回って少し遅くなってしまった。夕食は中国側の日本食堂で食べようと夕方の5時すぎにマカオのイミグレーションに戻ったのだ。まわりにも人が多かったが、どんどん進んで出国審査のゲート前の広場に入った。・・・「何だこれは!」広場は人で埋め尽くされゲートは霞んで良く見えない、もたもたするうちにも人はどんどん広場に流れ込んでくるので、戻ることもトイレに行くことも出来なくなってしまった。さしもの巨大空間もこれだけの人で埋まると息ぐるしくなる 。列なんか全くなし、無秩序に人が詰め込まれているだけ。かなりヤバイ事態だ。

ちょっとしたきっかけで群衆が出口へ殺到したら大変なことになりそうだ。割り込みの得意な中国人の集団で事件が起こらないはずはない。これでは警官が場内を整理してもかえって混乱を引き起こすはずだ。

ひたすら我慢する、そしてほんの少しづつ前進する。・・・小競り合いのような音は途中何回か聞こえたが、周りが止めたのかすぐに収まってしまった。・・・ 
 結局この大集団は暑さと酸欠を耐え抜き、3時間後に開放されたのだ。思うに彼らは、このような事態は何回か経験済みで、それを乗り越える知恵を身につけているのだろう。

香港空港等も込み合うことがあるが、発着する航空機に限りが有るわけだから、おのずと限度がある。ところが各自が歩いて通過するとなると制限するものが無いので、場合によってはとんでもないピークが発生する訳だ。 

中国側もマカオ側も建物が巨大である理由がやっとわかった。以後私も少し賢くなり、とんでもないピークに遭遇することは無くなったが、常に混雑していることに変わりは無いようだ。  

Google Earth を使える方は検索の「ジャンプ」に macau と入力するとマカオにジャンプ出来る、北側の中国と接する付近に赤い「ロ」の字の建物がすぐ見つかるはず、これが拱北口岸だ。

2012年7月1日日曜日

街路樹はマンゴー


街路樹はマンゴー


緑色のマンゴーがぶら下がっている




珠海はやはり南国だ、ケヤキとかサクラのような広葉落葉樹はない。街路樹はヤシの種類が多いが、ここ湾仔付近は街路樹がマンゴーなのだ。

時々顔を合わせる香港出身の男がいた。なかなかのイケメンなのだが、この時は私が帰国したりして一ヶ月ほど会ってなかったので食堂で顔を合わせた時「久しぶり!」などと声をかけたのだ。
何とそのイケメン氏の こめかみから頬にかけて、バッサリ刀傷のようなキズがあるではないか、香港はヤクザが多いらしいからそれと関係したのかも、などと思いながら、またあまりジロジロ見るのも悪いような気がして、目を反らせながら、挨拶を済ませ、上目遣いで恐る恐る聞いた。
「そのキズどうしたんですか?」 彼は事もなげに「マンゴーの汁でかぶれたのです」。マンゴーをもぎ取ったとき、白い汁が顔にかかったのだそうだ。なんだ、そんな事か。改めて傷を見ると、5mmほどの幅でみみずばれが走っている、刀傷ではなかった。それにしてもマンゴーの汁は強烈だ。

2012年6月27日水曜日

澳門街


湾仔にある澳門街



湾仔に澳門街と名付けられた場所がある。マカオの観光スポット セントポール教会の前面外壁とかセナド広場や市庁舎などを下手に矮小化して真似ているのだ。フェリーに乗ればすぐにマカオに入国出来るし、素晴らしいセナド広場や壮大なセントポール教会の外壁にも出会えるのに。
物まねの得意な中国人が客寄せ目的で作ったのだろうと、最初に思ったのだ。しかしちょっと待てよ・・・

  マカオに行きたくても行けない人達も多くいるのだ。細かい規定は知らないが、地元の人間でも行けない人がいるのにまして内陸部から出稼ぎに来ている人など無理な話なのだろう。目の前に広がるマカオ街並みを見ながら、入国出来ない、中国側で食事でもして、帰るしかない。
マカオをバックに記念写真を撮ってもらっている家族はそんな人達なのだろう。

それならイミテーションの教会壁面なども存在する意味があるのではないだろうか。 
記念撮影をしてもらっている家族
本物のセントポール教会前面外壁

2012年6月25日月曜日

湾仔(ワンザイ)からマカオを望む




珠江は広東を流れる巨大な河である。長さこそ長江に及ばないものの流域面積はそれに匹敵するのではないだろうか。海へ流れ込む河口も何本もあり巨大なデルタ地帯を形成している。その東端が香港で西端が澳門(マカオ)になるだろうか。(香港からマカオまで高速フェリーで約1時間を要する)

珠海の湾仔から見ると、前山水道を隔ててマカオは目の前、対岸の人の動きまで見える。フェリーに乗れば、数分で着いてしまう。一国二制度と言っても、マカオは外国扱い、現地の人でも渡る資格がない人も多いのだ。私など日本人(外国人)はその点自由に行き来出来る。

私のVISAは連続一ヶ月までしか滞在が許されていないが、都合で一ヶ月以上滞在したい時もある。そんなに時は、この湾仔で出国手続きしてフェリーに乗る、マカオに着き入国手続きを済ますとすぐに出国手続きをしてそのまま折り返しのフェリーに乗り湾仔に戻り入国手続きをする。これでパスポート上は一旦海外に出たことになるから、引き続きまた一ヶ月中国に滞在することが可能となるわけだ。

とりあえず合法とはいえ、マカオに行くことが許されない人達から見れば、とんでもない事かも知れない。   
写真は湾仔(ワンザイ)から澳門(マカオ)を望む。マカオ側にある尖塔はマカオタワー、写真の右側にある建物は国境なので、歩哨所と思うが、いつも無人のようだった。 

2012年6月23日土曜日

ライチー(荔枝)



この季節になると思い出す。ライチーの味
日本の果物屋でも時々見かけるが、量も少なく、価格も高い、本来はそんなに高級な果物ではないはず。
中国珠海では季節になると果物屋に山積になる。種類も色々、小さいものから大きいのはピンポン玉ぐらいの大きさだ。値段もやすい。  確か1kg で10元(約150円)だったと思う。うんと甘いとか酸っぱいとかではなく、ちょっと物足りないような甘さと酸っぱさなのだが、冷やして食べると止まらなくなるほどだ。これは新鮮で量が多いからいいのであって、日本で少量購入して食べても欲求不満になるだけ。 

写真は湾仔(ワンザイ)地区に出来た臨時の売店 

珠海




珠海(ZHUHAI) を紹介します
深セン地区のような高温多湿な地域と異なり、ここ珠海は海洋性というか深センのように常にどんよりした気候では無く、明るくカラリとした感じがする。特にこの海岸地区は公園になっており道路の名称は「情侶路」Lover Roadと洒落ている。
この写真は海岸沿いに建てられた高層マンションのベランダから撮影した。
波の穏やかな湾内には歩哨所が突き出てアクセントになっている。たぶん珠海一番の絶景。